荒川光のブログ

Hikaru Arakawa's blog

猫を事故から守るためにできること

猫たちがそれぞれに与えられた天寿を全うできれば良いのですが、中には不慮の事故により命を落としてしまうケースがあります。

 

今回はそんな悲しい事故を防ぐために私たちに何ができるのかを考えてみようと思います。

主に家猫に対して家庭でできる取り組みについて、私が実践していることを思いつくままに書いていきます。

もし何か参考にしていただける部分があれば、あなたの愛猫のためにぜひお役立てください。

 

 

そもそも家庭内の事故でどれくらいの猫が犠牲になっているのか、私はその数字を知りません。

ですが、その数は決してゼロではないはずです。

それでは安全なはずの家庭内に一体どんな危険が潜んでいるのか?

猫を踏まないように注意

まず考えられるのは、誤って猫を踏んでしまうということです。

 

そんなことが本当にあるのでしょうか?

私は踏みそうになってヒヤッとしたことはありますが実際に踏んだことはありません。また踏んで死なせてしまったという話をきいたこともありません。

しかし可能性としては十分にあり得ることです。

音もなく歩いてきた猫が知らない間に自分の後ろで寝そべっていて、気が付かずに踏んでしまうということは考えられます。

 

私は部屋の中では、立っている状態から一歩でも足を踏み出すときには必ず足元を確認するようにしています。

面倒くさいなと思う人もいらっしゃるかもしれませんが、習慣になればどうってことはありません。

ふとんの中や衣類の下に注意

寒い冬の日などは、猫が掛布団の中に潜り込んでいることがあります。

それに気付かずにベッドの上に跳び乗ったりしたら、大惨事となります。

また似たような状況として、取り込んだ洗濯物の山の中に猫が隠れているということもあるかもしれません。

猫が隠れているかもしれない場所で何か行動を起こすときには、常に注意を怠らないようにしたいものです。

ドアを閉める前の確認

猫は飼い主の行くところ行くところについてくることがあります。

うちの猫ピヨピヨ(仮名)もそうなのです。

トイレに行くにもついて来ることがあります。

そんな時に、自分がトイレに入ったあと、後ろを確認せずに後ろ手にドアをバタンとしめたりしたら、ついてきた猫の首やしっぽを挟んでしまうかもしれません。

 

ベランダに出るときなども、猫が後ろからついてきて敷居のところで外の様子を窺っていることがあります。

猫に気付かずにベランダのあの重いドアを勢いよくしめたりしたら、猫はどうなるでしょう。

 

「ドアを閉めるときは確認をしてから」を習慣にしています。

刃物の放置は厳禁

包丁、カミソリ、針、ナイフ、カッター、日本刀(ないと思いますが)などの猫の身体を傷つける可能性のある物体は猫の手の届くところに放置しないようにしています。

 

好奇心旺盛な猫は何でも触ったり舐めたり蹴とばしたりしたがります。

洗った後の包丁をシンクの横のカゴに入れて乾かしておくような場合でも、私は必ず刃をむき出しにしないようにしています。

 

 

洗剤、漂白剤などのつけ置きの液体の管理

台所で食器を漂白剤につけ置きにしていたり、トイレや浴室を洗浄中のままドアを開けっぱなしにしていたりすると、猫がその水を飲んでしまう可能性があります。

「えっ、うちの猫はそんな水飲まないよ」という方もいらっしゃいますでしょうか?

お上品な猫ちゃんですねぇ。でもあなたが知らないだけで案外トイレの水なんか飲んでるかもしれませんよ。

 

うちのピヨピヨはいつもの食事スペースに新鮮なおいしい水をたっぷりと用意しているにもかかわらず、浴室の床面に溜まっている水たまりの水を好んで飲んだりするのです。

ですので猫が飲みそうな液体、食べそうな食品で、猫の健康を害する可能性のあるものは猫が近づけないような配慮をしています。

冬場のストーブ、ガスコンロの火

暖房にファンヒーターやエアコンを使っている方が多いと思いますが、私は昔ながらのストーブを愛用しています。

オレンジ色の火を見ていると、薪を燃やす暖炉ほどではないですがやはり気持ちまで暖かくなるような気がします。

それにヤカンをかけたり煮物を保温しておいたり餅やシイタケを焼いたりもできるからです。

そんな便利なストーブですが、心配の種は猫の火傷です。

ストーブの焼けた天板に跳び乗るようなことはさすがにしないでしょうけれども、ヤカンをひっくり返したり、しっぽが網のすき間から中に入って火が付くなどの恐れはあります。

たとえ短時間でも部屋を留守にする時には消火を徹底しています。

猫を外に出さない

家で猫を飼っている人は、猫を外に出させない方が良いと思います。

その一番の理由は猫を交通事故の被害に合わせないためです。

猫を外に出させないというと「猫を監禁している」という印象を持ってしまう方もいるかもしれません。

猫の外出の自由を尊重したいという気持ちも分かります。

しかし大空を自由に羽ばたきたい鳥を小さな鳥かごの中に閉じ込めておくのとは違い、猫は部屋の中だけでも工夫次第で快適に暮らしていける動物だと私は思います(猫にきいてみたわけではありませんが)。

 

猫が車にはねられたり轢かれたりしたところを見たことがありますでしょうか?

それが自分の飼っている猫ではなくただの野良猫だったとしても、とても痛ましく、つらい気持ちになるものです。

ましてや自分の愛猫がそんな目に合ったりしたら、とても冷静な気持ちではいられないと思います。

 

あんなに運動神経の良い猫が、どうして走ってくる車の前に飛び出したりするのでしょうか?

その猫の心理を誰か専門家に解明してもらいたいものです。

 

猫の交通事故死は私たちが想像しているよりもはるかに多いそうです。

詳しく解説してくださっているサイトもありますので、ぜひ参照していただきたいと思います。

最後に

人間でも、乳幼児の死亡事故は安全だと思われがちな室内で起こっているケースが多いそうです。

水を張ったままにしておいた浴槽での溺死やコンセントでの感電など、考えてみれば危険なモノや状態というのは意外と多く存在します。

家の中も危険なのだという意識をもつことが、家庭内での事故を防ぐ一歩になるのではないでしょうか。 

 

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