荒川光のブログ

Hikaru Arakawa's blog

バレンタインデーに義理チョコを貰ったから勇気ある対応をした!

バレンタインデーに会社の同僚女性から義理チョコを貰いました。

正確に言うと受け取ったのは2日後です。なぜなら2月14日と15日は私が公休日だったから。2月16日に出勤して、デスクに置かれているチョコを発見したのです。

 

 

いくらくらいするものなのか私には分かりません。でも間違いなく100円以上はする代物です。

そこで彼女にラインでお礼のメッセージを送りました。その日は彼女が休みだったからです。

お礼の文面は以下の通り。

 

Yちゃん!

かわいいチョコをありがとう。これって本命だよね!

 

どうですか?

これを送信するのに結構な勇気が必要だったというのが今日の話です。

 

何だつまんねーと思った人はここでさようなら。あなたは賢い。

暇な人は後2分ほどお付き合いを。

 

なぜこのラインを送るのに勇気が必要だったのか?  

それは彼女が会社の従業員みんなにばらまいた義理チョコを、私が本気にして受け取ったと誤解されやしないかという懸念があったからです。

つまり私はそんな勘違いをしでかしかねない男だと思われている、という自覚があるからなのです。

 

「あのオッサン、義理チョコをやったら本気にしてやがんの、ハッハッハ、キモッ」みたいな展開を恐れたわけです。

だったら無難で安全な道を選べば良いのですが、「ちょっと冒険したい」「ギリギリのところを攻めたい」という欲望もムラムラと湧いてきます。

私は震える指先で送信ボタンを押しました。

 

さてその結果についてお伝えする前に、このあたりで彼女の人となり及び私との関係についてお話しておきましょう。

 

彼女は30歳手前くらいです。

不二家のペコちゃんに似たかわいい娘です。

本当はどうなのか知りませんが、会話の上ではとても男慣れしているように見えます。下ネタ話も大好きで、私などはとても口に出せないような下品な言葉を好んで使います。

それでいて尻軽なビッチという感じではありません。

それどころか、ひょっとしたら処女かもしれないなんて思わせる部分も持ち合わせているのですから不思議な女です。

表情豊かで、頭の回転が速く、あけすけに大声で笑います。話をしていてとても楽しいです。

誰に対してもフレンドリーで「照れる」とか「恥ずかしがる」などということはありません。

そして、ちょっとぽっちゃりタイプです。ちょっとですよ。

優しいところと女特有の(なんて言ったらフェミニストから怒られますかね)意地悪さを兼ねそなえ、それを隠そうともしない。

だからこちらも必要以上に構えることなくリラックスして付き合えるのです。

彼氏は「今は」いないそうです。

そして私は彼女に対して異性としての特別な好意を持ってはいません。

実はYちゃんとはそんなに話をしたことはないのです。会う機会があまりないのです。なので彼女のことを深くは知りません。

彼女も私のことをよく知らないはずです。

 

 

例のラインを送った後、返信を待ちました。しかしいつまでたっても一向に既読になりません。

私の中で徐々に緊張感が高まっていきます。

 

何かの事情でまだ携帯を見ていないのかな? 忙しい娘だしな。それにいつも携帯をいじくってばかりいる人でもない。と思いながら時々自分の携帯を気にしつつ仕事をしていました。

 

1時間が経ちましたがまだ返信がありません。既読にもなりません。

私はこうも考えました。きっとこれは返信の内容を考えているのだなと。

聞くところによれば相手に読んだことを知られないようにして、いわゆる「既読を付けずに」メッセージを読む方法があるとのこと。その方法を使って彼女はすでに読んでいて、どのように返信すべきか迷っている。

 

これは良くない兆候だぞ、なぜ悩む必要があるのか?

彼女はおよそ悩んだり思いあぐねたりするタイプではありません。打てば響くようなタイプです。

こちらがどんな変化球や的外れな悪球を投げてもみごとにキャッチして、間髪を入れずに即答してきます。

発言に躊躇したり言いよどんだりすることもありません。自信なさげに小さな声でモゴモゴ口ごもるようなこともありません。

「パーン」とか「パキーン」とかいう乾いた音が聞こえるような切れ味鋭い対応をいつもするのです。

私ごときのラインになんか、短文にスタンプをペタペタっと貼って1秒で返してくるぐらいの女です。

それがもう3600秒も音沙汰なし。

 

Yちゃんの心の中。

荒川さん冗談で言ってるのかな?  それとも常識知らずで社会性の乏しいあの人の頭の中で、へんな妄想でも始めちゃったとかー?

冗談だろうねきっと。だったらこっちも軽く返しとけばいいけど。でももしも本気で言っているのなら傷つけないように上手く返さないと。後々面倒だし、それにこじらせてストーカー化されてもヤバい・・・。

 

こんな感じでしょうか?

やっぱり送らなきゃよかった、あんなメール。

 

そんなことを考えながら待つこと1時間半。ようやく返信がきました。

 

おつかれさまです٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

もちろん本命ですよ!笑

お返し期待してます♡笑

 

そして大笑いしているハローキティのスタンプが。

 

私からのラインを冗談だと受け取って笑ったのか、それとも本気だと受け取ったけれども笑って冗談にしてしまおうと思ったのかは定かではありません。

しかしいずれにしても私がホッと胸を撫で下ろしたことは言うまでもありません。

その笑いの流れに乗って私はこう答えました。

 

「まかせとけ!」

 

その後彼女とはまだ一度も会っていませんが、今度あったらあの1時間半の理由を尋ねて種明かしをしてもらおうと思っています。

ただ単に風呂にでも入っていて携帯を見ていなかっただけなのか、それとも返信の仕方をあれこれ悩んで、友達に相談したり知恵袋に訊いたりして、あの返信内容にイチかバチか賭けたのか。興味あるところです。

 

もしも後者だったのなら、Yちゃん、ごめんなさい。

僕は楽しい1時間半を過ごせました。

ホワイトデーをお楽しみに。