荒川光のブログ

Hikaru Arakawa's blog

健康情報が多すぎて、何が正しいのか分からない!

年中金欠の上に時間も無い私、いわゆる「貧乏暇無し」ってやつです。

そのため入浴はもっぱらシャワーですませているのですが、月に一度くらいは湯舟に張ったお湯に体を沈めて心身を癒す贅沢を自分に許しています。

 

 

そこで悩んでしまうのがお湯の温度。熱めがいいのか、それともぬるめがいいのか?

巷には様々な情報が飛びかっています。

42℃くらいの熱めのお湯につかるとヒートショックプロテインなるものが出て免疫力が上がるなんていう話を耳にしたかと思うと、今度は熱めのお湯は健康に良くない、入浴中の死亡事故につながるなんて意見も。

 

シャンプーをする時には頭皮をしっかり洗って毛穴の汚れを取り除いた方が良いとはよく言われています。洗浄力の強いシャンプーを泡立てて、イボイボの付いたプラスチックの道具で頭皮をマッサージしながら洗うのが良いのだとか。

しかし洗い過ぎて皮脂を取り過ぎるのは良くないという意見もあるのです。中にはシャンプーなどする必要がないとさえ言う人もいます。お湯で洗うだけで十分だと。

一体何を信じてどうすりゃいいのでしょう?

 

他にもこのような例は枚挙にいとまがありません。いくつか挙げてみましょう。

朝食は一日のエネルギーになるのだからしっかり摂らなければならないとか、いや午前中は排泄のための時間だから朝食は食べない方が良いとか。

 

1日3食きちんと食べなければならないとか、いや1日1食が健康に良いとか。

中には1日6食くらいに分けて食べた方が良いなどと言い出す人もいるかと思えば、いやできるだけ食事と食事の間隔をあけた方が良いと言う人もいます。

 

適度な飲酒は血行が良くなって身体に良いとか、いや量にかかわらずアルコールは毒だとか。

 

乳製品はタンパク質やカルシウムが豊富で栄養価が高いから良いとか、いや実は体に良くない、逆に骨が脆くなるとか。

 

食後に運動をすると血糖値が下がって良いとか、いや消化に悪いから良くないとか。

 

ランニングは身体に良いとか、いや活性酸素が出て良くないとか。

 

紫外線を浴びると活性酸素が出る、皮膚がんのリスクが上がる、老化が促進されるなどと言う人がいるかと思えば、いや浴びなさすぎるとビタミンDが欠乏する、別種のがんのリスクが上がるなどの意見も耳にします。

 

水を1日に2リットルくらい飲むのが良いとか、いや飲みたくもないのに飲む必要はない、腎臓に負担をかけるだけ、水中毒になるとか。

 

この他にも挙げようと思えば10個でも20個でも挙げられますが、この辺でやめておきます。

科学が発達すればするほど迷信が取り除かれ、正誤の区別がついてくるものではないのでしょうか。それなのに、この21世紀に入っても未だに「正しいシャンプーの仕方」などという低次元の問題にさえ片が付いていないのはどういうわけなのでしょう?

 

人間が月へ行くだけの技術を手に入れたのは、もう遥か昔です。それから現在までに一体どれだけ科学の進歩があったでしょう。

今ではクローンやAIやあれやこれやの技術が、人間の想像を超えて独り歩きしてしまう危険が叫ばれているほどではありませんか。

そんな時代に正しいシャンプーのやり方すら分かっていない。

 

私は1日3食きちんと食べなさいと親や学校で教えられて育ちましたが、最近では1日1食が健康に良いなどと言い出す人がいるではありませんか。お腹が空いてグーグー鳴っているのにそれでも我慢して食べない方が良いのだとか。

こんな馬鹿げたことがあっていいものでしょうか? そのどちらが正しいのかくらいのことすら現代の科学で答えを出せないのか?

 

もうじき自動運転の車が町中を走り回るようになろうとしているのにですよ。

まったく何にも分かっちゃいないんだなと、憤りすら覚えます。

 

もし科学的な根拠もないくせに名声や金儲けのために極端な健康法を口走っている輩がいるならば、科学の名の下に一撃で叩き潰せばいいではないですか。なのにそれができない。

それはつまり何が正しいのかを誰も知らないからに違いありません。

もう、本当にイライラします。

 

今までの常識をくつがえすようなセンセーショナルな仮説を提唱して、悪目立ちしようとする連中がいるのです。

メディアもそれに便乗し、大衆を煽って発行部数やアクセス数を伸ばそうとたくらみます。

そのため科学的な根拠の乏しい説がもっともらしく世間に跋扈しているのです。難しい言葉を使ってすみません。読めますか?  「ばっこ」って読みます。意味は、辞書を引いてください。

 

 

あと最近とても気にさわるのが、 ネットの記事なんかでよく見かける大袈裟かつ不誠実なタイトルです。「〇〇するためのたった一つの方法」なんていうやつです。

「その目的を達成させるための方法は本当にそれ一つなのか?」と訊いてやりたい。

 

耳目を集めるためだけに奇を衒ったタイトルをつける奴がいるのです。

そしてそれを真似する人間が後を絶たないため、今やそんなタイトルは珍しくも何ともなく、極めてありふれた陳腐なものになっています。

 

また昔から言われていることですが、ネット上には不確かな情報があふれかえっています。その情報が正しいかどうか検証もせずに、コピペをコピペしたような記事をさらにコピペしただけの記事が、正しい情報を覆い隠しているのです。

お金を払ってそのようなコピペ製造屋を雇っている業者までいるのです。

グーグルもそのような記事を上位表示させないように努めているとのことですので、今後ますます成果を挙げていただけることを期待しています。

ただあんまり厳しくし過ぎると今度は私の記事まで表示されなくなってしまいますので、良いあんばいに緩やかにやっていただきたいものです。自分のことは棚に上げておりますので。

 

さて特に健康情報について、間違った情報に基づいた実践で自分の心身を傷めないために、私の取っている方針は以下の5点です。

 

  1. 一つの媒体のみを盲信せず、セカンドオピニオンとして他の媒体の情報も参照する。
  2. 「この内容は本当に正しいのか?」と疑いを持って情報に接する。
  3. 逆説的でインパクトのある言説には特に注意する。
  4. 「バランス」「中庸」といった言葉を常に心の片隅に置いておく。
  5. 逃げ道を用意しておく。「退路を断つ」というのは一見潔く思えるが、ガキじゃあるまいし、蛮勇をふるうのではなくいつでも後戻りしたり方向転換したりできる余地を残しておく。

 

とにかく何でもほどほどにしておいて、どっちに転んでもいいように準備しておくことが身を守る術ではないかと思います。日和見主義的で私本来の流儀ではありませんが、いたしかたないです。

 

もっと科学が進歩して「正しいシャンプーの仕方」の決定版を早く出してもらいたいものです。その決定版には誰一人異論をさしはさむことはできません。

1+1=2くらいに明瞭で美しい方程式で「絶対的正義」なシャンプーの方法を指南していただきたいです。

 

早くしてよね。髪の毛が、けっこうヤバいからね。おでこがね。