荒川光のブログ

Hikaru Arakawa's blog

ストリートワークアウトのトレーニング用に単管パイプで鉄棒を作ったよ

懸垂バー 鉄棒 ディップス 単管パイプ

懸垂とディップスが室内でできる!

 

ストリートワークアウトってご存知でしょうか?

 

ジムなどでおこなうウエイトトレーニングではなく、公園などの屋外で主に自重のみを使っておこなうトレーニングなのです。

 

ストリートワークアウトの魅力やトレーニングの方法についてはまた改めてお伝えしようと思います。

 

今日は「こんなすごいマシーンを作ったぞ」という自慢話です。

もう、嬉しくてね。ちょっと自慢させてください。

 

どうですか、この無骨なシルエット。

一切のムダを排除した機能美。

無慈悲なほどに筋線維を損傷させられそうな予感に武者震いをおさえることができません。

 

もっと近づいて見たいって?

よーしいいだろう。とくとご覧あれ。

 

単管パイプで作ったディップスバー

ディップスバー



単管パイプとクランプ

クランプによる堅牢な固定。ビクともしない

 

いかついでしょう?

いぶし銀のように鈍い光を放つ重厚な存在感。

ほれぼれしてしまいますね。

偏執狂的なほど過剰に補強してあるのです。

パイプがグラグラしたり弛んだりしたら怪我しちゃいますからね。

 

 

 

この器具でどんなトレーニングができるのかをご紹介しましょう。

まず懸垂です。

とても重要なトレーニングですね。

広背筋や大円筋といった背中の筋肉。

そして腕の筋肉も鍛えることができます。

 

握るときの手の幅を広くとるか狭くするかによって使われる筋肉が微妙に異なります。また握り方が順手か逆手かによっても変わってきます。

 

低い方の鉄棒では逆上がりを練習できます。

斜め懸垂もできます。

そしてゆくゆくはフロントレバーやバックレバーといったストリートワークアウトの代表的な技もできるようになりたいものです。

今はまだ全然できませんが練習中です。

 

2枚目の写真でディップスバーというものをご紹介しました。

短いパイプが2本並行に突き出している部分です。

これは何をするものかといいますと、その名の通りディップスという運動をするものなのです。

どういう動きなのかを言葉で説明するのは難しいです。

私の拙い文章力では上手く伝えることができないでしょう。

ご興味のある方はぜひ他のサイトをご参照ください。

 

 

 

さてこのマシーン、実は重大な欠点が1つあるのです。

(マシーンと言ってもそれ自体が動くものではないので本当はマシーンではなく、つまり「機械」ではなく「機器」にあたると思われるのですが、それは承知の上でどうかマシーンと呼ばせてください。親バカです。生みの親)

 

その欠点とは何か?

それは「見ていると触らずにはいられない魅力」という魔力なのです。

このマシーンが生み出された意図であるところの運動を中止するという判断力を、この危険なオブジェクトは奪います。

一旦パイプを握ったが最後、トレーニングを終了する理由を探すことは困難を極めます。

トレーニーの筋肉を破壊する喜びだけを滋養にしてギシギシ軋むサディスティックな構造物。

さながら怪物を作り出してしまったフランケンシュタインの心境です。

 

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、筋トレというものは毎日やることで効果が上がるものではありません。

トレーニングによって微細な損傷を受けた筋肉は、その後数日間をかけて回復することによって以前よりも強い状態に成長するのです。

もしも毎日筋トレをするのであれば鍛える筋肉を日ごとに替えて、ローテーションを組んで行うことが推奨されています。

 

ところがどうでしょう?

私がこの世に生み出してしまったマシーンは、その妖艶な引力で私を引き寄せ、バーを握らせ、身体を持ち上げさせることを止めません。

 

「今日は身体を休めよう」

「筋肉痛が回復するまで待とう」

「パイプ群を眺めるだけで我慢しよう」

こんな甘い考えは、明かりを消した部屋で鈍い光をたたえながら待ち伏せしているアイツに一撃でやられてしまうのです。

パイプから超音波だかフェロモンだかを出して脳内物質をかき乱す作戦なのでしょうよ。

 

それが唯一の欠点です。

対策としてパイプに洗濯物を干して美観を損なうようにしていますね(嘘)。

 

さあ、あなたのお部屋にも1台いかがでしょうか?

パイプの寸法やクランプの数などの設計図をここに載せてもいいのですが、各々の身長や部屋の広さなど条件が様々ですのであえて記載はいたしません。

写真を参考にお好みの形態に作り上げていただければと思います。

 

製作上の注意としましては、クランプをしっかりと締めること。

また、たまには増し締めをして弛みがでないように気をつけていただきたいです。

それと単管パイプを切断する時に切断面にバリが残ることがあります。

この金属のトゲのようなもので痛い思いをすることがないように切断面の状態に注意を払っていただきたいです。

 

「大丈夫、そんなもん誰も作らねえよ」って?

そうですよね。っと。