荒川光のブログ

Hikaru Arakawa's blog

イヤホンを今までの20倍の価格のものに替えたら音楽の感動も20倍に!

iPhoneで音楽をよく聴くのですが、先日イヤホンを壊してしまいました。

そこで新しいイヤホンに買い替えることにしたのですが、どうせなら少し良いイヤホンに替えてみようと思い、思い切って今まで使っていたイヤホンの20倍もする価格のものに買い替えることにしたのです。

 

イヤホン

実際に買ったものとは違います

などとびっくりさせるような書き方をしましたが、実を言うと今まで使っていたものというのが100円ショップで購入したものだったのです。正確に言うと108円ということになります。

今回購入したものは1980円なので、概ね20倍。ね、嘘ではないでしょ?

 

そうは言ってもイヤホンに1980円。これを高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれだと思いますがみなさんはどうでしょうか?

 

私は音楽が好きでロック、ポップスからレゲエやサルサ、クラシック、ジャズまで何でも聴きます。ですのでイヤホンは重要なのです。

 

世の中には1980円どころかその更に20倍の40000円なんていうイヤホンまであるのですよ! そして高級なイヤホンはやはり音も良いと聞きます。

しかし私には40000円はさすがに手が出ません。1980円のイヤホンをレジに持っていくのでさえかなりの勇気が必要だったのです。

実のところ100円のイヤホンでも満足はしていたのです。慣れてしまえばその音が普通になるものです。

 

そんなわけでまた100円ショップでイヤホンを買おうとも考えたのですが、「良いイヤホンは音質が良い」とよく耳にしていましたので、一度聴き比べてみたいという欲求に抗えず、買ってしまいました。

 

今回購入したのは ELECOM EHP-CN100APNBK です。

 

それでは新しいイヤホンで聴いてみた感想をお伝えしましょう。

100円イヤホンとの違いは歴然としています。

大きな違いは3点

 

1 ドラムとベースギターの音がよりハッキリ、クッキリと聞こえる

100円イヤホンよりも重低音を強調した音の出方になっています。しかしただ重低音が大きく聞こえるということではなく、音色まで聴き分けられるようになりました。ドラムのたたき方の強弱までハッキリと伝わってきます。

シンバルの「シャーン」という音も、今まではただ鳴っているなというくらいで聞こえていたのですが、新しいイヤホンで私はシンバルの音の美しさに気付かされました。なんと清潔な澄んだ音なのだろうと。

また、鳴っているシンバルを手で押さえてパッと音を止めるのかどうか技法的なことはよく分かりませんが、「シャーン」という音が徐々に小さくなって消えていく時と、途中でパッと音が途絶える時の違いまで分かります。1つの楽曲の中でシンバルの音の存在感がとても大きくなりました。

ベースの音も、100円イヤホンでもそれなりに満足して聴いていたのですが、新イヤホンではもっと色鮮やか音の違いが楽しめます。「ブンブンブンブン」と4つ鳴ったとしたらその4つの音それぞれに個性があることに気付くという感じです。

 

2 こんな音が鳴っていたの?

100円イヤホンでは聞こえていなかった楽器の音が聞こえてくる。こんな楽器が使われていたの? こんな音が鳴っていたの? という驚き。

大げさに言うと、今までモノクロで見ていた写真をカラーで見たかのような違いがあります。

 

3 ヴォーカルの声にツヤがなくなって少しくすんだ声になった。

ミスターチルドレン桜井の声が私は大好きなのですが、彼の声はなんと100円イヤホンで聴く方が良く聞こえるのです。

これは一体どういうことなのでしょう。他の楽器がその存在感を高め、鮮やかに咲き誇っているというのに、それに比してヴォーカルの魅力が十分に発揮されていない。100円イヤホンでは艶やかで伸びのある桜井さんの声が、これも大げさにいうと曇りガラス越しに見た風景のように精彩を欠くようになったではありませんか。あくまでも大げさに言うとですよ。

それとも良いイヤホンから聞こえてくるこの声こそが、彼の本当の声だったとでもいうのでしょうか? ごまかしが効かなくなって、本性を現したとでもいうのでしょうか? 古いブラウン管テレビの画面では見えなかった美人女優の毛穴の開き具合が、今の画面では見えてしまうようになったのと同じように。

サザンオールスターズ桑田のような低音かつハスキーヴォイスの場合はどうかといいますと、不思議なことにこれもまた100円イヤホンに軍配が上がるのです。

理由は分かりません。いろんな曲で聴き比べをしてみましたが、多くのケースでヴォーカルは100円イヤホンで聴く方が良いようです。

100円イヤホンと新イヤホンとで違いがあまり感じられなかったのは椎名林檎とゲスの極み乙女。でした。

まったく理由は分かりません。私の耳に問題がある可能性の方が大きい気もします。あくまで私個人の感想ですので、異論反論のある方はどうぞお許しください。

 

 (追記)

どうやら私の耳がおかしかったのか、または酔っていたのでしょう。今聴いてみると、どの曲をどう聴いたって新イヤホンの方が良く聞こえます。

そりゃあそうですよね。桜井さん及びファンの方、ごめんなさい。

 

それにしてもイヤホンの違いで音がここまで違ってくるということは大きな発見でした。

今まで誰かと同じ曲を聴いて「あの曲いいね」とか「そうでもないよ」などという会話をしたことが誰しもあると思うのですが、そもそも同じ音を聴いていないという可能性が大いにあるのです。

コンサートホールで生の演奏を聴くといった場合でも、アンプやイコライザーやらで調整された音がスピーカーから出てきたものを聴くわけであって、肉声を聴いているわけではありません。つまり私たちは本当の声、本当の音というものに触れることができないということです。

だから何? と言われてもだから何というわけではないのですが、ちょっと気付いたことなので記しておきました。

 

今回私が購入したイヤホンには左右(L/R)の表示がありません。100円イヤホンには「L」「R」と書かれていますのでどちらの耳にどちらを付ければ良いのか分かるのですが、新イヤホンの場合は分からないのです。

私が知らないだけで左右両用のイヤホンというのがあって、どちらに付けてもいいものなのだろうか? とも考えました。しかし、左右で出てくる音が違います。

「この曲のイントロ部分は右側から先に音が出るようになっている」とか「この曲のこの部分ではこの楽器は左側で鳴るようになっている」などと決まっているのに、左右のイヤホンを逆に付ければ音の出方が逆になってしまうではないですか。

一体どうして左右の表記がないのか知りたいものです。

とりあえず私は、左右で音の出方に特徴のある曲をまず100円イヤホンで聴いて左右の区別を付けてから、今度はその同じ曲を新イヤホンで聴いて左右を特定し、サインペンで「L」「R」と書き込むという手段を取りました。まったく面白いイヤホンですね。

 

(追記)

後で調べてみたところ「スピーカーの左右確認用音声信号」の動画を無料で公開してくれているサイトを見つけました。

この信号音をイヤホンで聞けばどちらが左右か一目瞭然というか一耳瞭然です。ありがとうございます。

また左右両用スピーカー/イヤホンなどというものもどうやら無さそうです。

 

私は新イヤホンを気に入っているにもかかわらず、以前使っていたのと同じ100円イヤホンも再び購入しました。

私はランニングをしたり自転車に乗ったりもするので、その時は100円イヤホンを使うためなのです。

理由は走っている最中に必ずコードを引っ掛けてしまうからです。どんなに細心の注意を払っていても必ず腕や膝やハンドルなどに引っ掛けてしまうのです。何度も引っ掛けてコードが引っ張られたりすると壊れてしまいます。

100円だから壊れてもいいというわけではないけれども、身体活動時には100円イヤホンを付けることにしています。

 

余談ですが、イヤホンのコードっていうのはどうしてあんなにブラシと仲が良いのでしょうか? 髪の毛を整えるブラシのことですよ。まるで磁石のS極とN極みたいに仲良しで、ちょっと目を離すとすぐに絡み合っているのです。しかも誰かが嫌がらせでわざと絡ませたのかというくらいに複雑に。

丁寧にソ~っと取らないとイヤホンを傷めてしまいますね。

いつかはワイヤレスイヤホンを使ってみたいと思っています。