荒川光のブログ

Hikaru Arakawa's blog

猫が原因で熟睡できないという悩みはこれで解決! 愛猫と一緒に快適に眠るためのグッズを考案した。

私には唯一の家族である愛猫のピヨピヨ(仮名)がいます。

夏の暑い時期にはリビングやキッチンなどの涼しい所で寝ているのですが、冬になると決まって私の寝ているベッドにやってきます。

 

 

 

そして私の両脚の間、ちょうど膝と膝の間くらいの場所で眠ります。

ふとんの中で、ではありません。かけぶとんの上で寝るのです。

 

猫と一緒に眠れるなんて、猫好きにとってこんなに嬉しいことはありません。

自分のことが好きだから来てくれたのだと思いたいのですが、本当はただ暖を求めてやってきたのだということは分かっています。

それでも嬉しいものです。

 

ところがこの場所で寝られると困ることが2つあります。

1つは猫の重みで両脚の自由を奪われ、寝返りを打てないことです。

 

イメージしにくいという方は、ベッドに横になってかけぶとんを体の上に掛けたあと、膝と膝の間に5kgのダンベルを置いてみるといいでしょう。

この状態で脚を動かすことがいかに難しいかお分かりいただけると思います。

 

ベッドの真ん中で寝ている私の両側には猫が寝られるスペースは十分にあります。

右膝の右側も、左膝の左側も空いているのです。

しかしピヨピヨは膝と膝の間に固執します。きっと両側を脚の土手で守られた窪みが居心地が良く、安心できるからでしょう。

 

「今日こそは絶対に脚と脚の間に猫を入れないぞ」と決意してベッドに入る日もあります。両膝をピッタリと閉じて「気をつけ」の姿勢で横になるのです。

ピヨピヨはすぐにやってきて、私の膝の上に登り、そこで寝る体勢に入ります。

 

ところで人は眠るときに、身体の力を抜きはしないでしょうか?

どなたか、両膝の間にすき間を作らないために、内転筋に力を入れて踏ん張りながら眠るという方はいらっしゃいますでしょうか?

私にはそんな芸当はできませんけれども。

 

そうなのです。ベッドに身を任せ、重力から解放され、リラックスした体が眠りに引き込まれていく刹那、私はいつものように敗北を喫します。

猫はズルズルと滑り込むように、潜り込むように、私の膝の間に沈んでいくのです。

 

猫を脚の間で眠らせながら自分も眠る。

短時間ならばそれも良いでしょう。しかし朝までそのままというわけにはいきません。時間が経つにつれ、どうしても脚を動かしたくなってきます。

「膝を曲げたい」「寝返りを打ちたい」という、やみがたい欲求が生じてくるのです。

その欲求は時間とともに増大することはあれど、縮小していくことはありません。我慢の限界がきたら脚を動かさずにはいられないのです。

 

猫はぬくぬくと眠っています。

眠る猫 丸まって寝る猫 ニャンモナイト

ふとんの上で眠るピヨピヨ

この猫を起こして平気でいられる人というのは、人の仮面をかぶった鬼か、鬼の心を持った人かのどちらかに違いありません。

苦肉の策で両脚を曲げてそっと抜き出し、寝返りを打ち、ベッドの真ん中で寝ている猫の左右どちらかに、両脚をそろえて伸ばすというテクニックを使うこともあります。

猫を起こさないように慎重に。

上手くいく時といかない時とは半々です。

目を覚ましてしまった猫は、ぴょんとベッドから飛び降りて隣の部屋へと走っていきます。

しばらくすると帰ってきて、また同じことの繰り返し。

 

寝返りが打てないことだけではありません。

2つ目の問題は、ふとんを猫の方に持っていかれるということです。

 

夜中に寒くて目が覚めたことがありました。

あごまで掛けていたふとんが胸の辺りまで下がっていて、首筋がスースーしているではありませんか。

 

「どういう理由でこうなった?」

寝る時にあごまで掛けていたふとんは、猫が脚の間に沈み込んでいくことにより、脚の高さの分だけ引っ張り降ろされたのです。

脚の「長さ」ではないですよ。「高さ」です。

大根を輪切りにするように脚を輪切りにしたときの、ふともも部分の断面を想像してみてください。その断面の、床に対して垂直方向の長さという意味です。

 

まったく猫と一緒に寝るというのは大変なことです。

寝返りは打てない。寒くて夜中に目が覚める。

 

睡眠の質を高めようとアイマスクをしたり耳栓をしたり、食べてから3時間は寝ないようにしたり、遅い時刻にカフェインを摂らないようにしたり、部屋の温度や湿度に気を使ったり、スマホを離れた場所に置いたり、いろいろ工夫をしているのですが、一番知恵を絞らなければならないのは猫対策だったのです。

 

また、私が眠っている間に無意識のうちにしてしまっているかもしれない寝返りによって、愛猫の熟睡も妨げられてしまいます。

これは双方にとって良くないことです。

 

 

 

この問題を解決すべく、眠れない夜に考えついた方法があります。

それは以下のようなものです。

 

下半身を覆う半円形、ないしはカマボコ型の囲いを作ります。

トンネルのようなものの中に下半身を入れて寝るのです。

そしてトンネルの上にかけぶとんを敷いて、猫にはその上で寝てもらう。

私はトンネルの中で自由に寝返りを打つ。

 

ただコタツのような硬くて厚い天板だとよろしくない。なぜなら、それだと猫と一緒に寝ている感じにならないからです。

できれば金網のような素材を使うことで、お互いに干渉し合わず、かつお互いのぬくもりを与え合いながら眠れる。

 

2段ベッドではなく1.5段ベッドという感じにしたい。

狭い窪みの中で丸まって眠りたいという猫の希望も考慮して、膝の辺りに猫が納まるような凹みをつけるのもいいでしょう。

猫が2匹いる家庭の場合には「ふたこぶ」ならぬ「ふた凹み」タイプを使えば2匹を体の上に乗せて眠れます。

人間の両脚を模した構造物を作れば、猫はそれを飼い主の脚だと疑いもせずに眠るかもしれません。

強度さえ担保できれば、猫にかぎらずトラとだって一緒に寝られるんですよ。

 

ところでウチの猫はふとんの中には入ってきません。

世の中にはふとんの中に入ってくる猫もいるそうですね。

羨ましいことです。

ウチの猫は入ってこなくて残念です。

 

しかしもしも猫がふとんの中に入ってきたとしたら、それはそれでまた別の悩みが出てきそうです。

それは自分が寝返りを打ったときに、自分の体重で猫を潰してしまわないかという心配です。

このような悩みを解決するためのアイディアもここでご紹介しておきます。

 

それは堅固な屋根付きの猫用ベッドを用意して、その中で猫様に寝ていただくということです。

「屋根付きの猫用ベッド?」

ちょっとイメージが湧きにくいかもしれませんが、例えば洗面器を2つ向かい合わせに貼りつければ中に猫が入れるくらいの空洞ができる。

側面に入口を設ければそこから出入りできる。

こういったものです。

 

自分が寝るふとんの中に猫用ベッドを入れるのです。湯たんぽみたいに。

中の猫が見えた方が良ければ金網で作ればいいし、それを抱き枕に内蔵すれば、猫を金網越しに抱いて眠れて、猫を圧し潰す心配もないのです。

 

どうですかこのアイディア。

次の冬までにはホームセンターで材料を調達して自作してみようと思います。

 

私は特許の申請をするつもりはありませんから、どなたでもこのアイディアをご自由に使っていただいてかまいません。

 

これからさらに熱を帯びてくるであろう猫ブーム。

猫と一緒に眠りたい、でも熟睡もしたいという需要はますます増えてくるはず。

ぜひとも工業生産していただきたい。

アイリスオーヤマなんかだったらやれるんじゃないですか?

100均で売ってたら即買いますよ!